【札幌】鈴木直道知事は14日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策の道のレベル分類(0~4)に関し、指標の一つの全道の病床使用率が20%に達することが確実になった場合、「レベル2」に移行し、まん延防止等重点措置の国への要請を検討する考えを示した。全道での病床使用率は、現在10・8%で「レベル1」に該当している。
知事は、感染力が強い新変異株「オミクロン株」の全国的な急拡大を受け「強い危機感を持って対応している」と強調。道のレベル分類は医療への負荷を重視するとし「病床使用率が20%を超えることが確実になった場合、レベル2に移行し、まん延防止等重点措置を含めた対策を迅速に講じられるよう検討を進める」と述べた。
知事は、オミクロン株の陽性者が軽症や無症状の人が多く、自覚がないまま感染を広げる可能性があると指摘。家庭や職場、重症化リスクの高い人への感染を防ぐため「かかりつけ医または、道の健康相談センター(0120・501・507、24時間)に相談し、検査を受けてほしい」と訴えた。
年末年始の新規感染例を見ると、普段会わない人との飲食の場面が目立つとし「警戒感を高め、感染防止行動の徹底をお願いする」と呼び掛けた。(山崎大和)