【札幌】鈴木直道知事は14日の定例記者会見で、道内での新型コロナウイルス感染状況に関し、18日に始まるシルバーウイークで人の流れが増え、感染者が再び増加に転じる恐れがあるとして「最大限の警戒をしなければならない」と対策の徹底を呼び掛けた。
知事は、道内の感染状況について、新規感染者数が13日に55人、14日に91人と2日連続で100人を下回り、新規感染者の減少の動きが見られるものの、札幌市を中心に療養者数が高い水準で、重症者数が減少傾向になっていないと指摘。全国的に感染が高い水準の中でシルバーウイークに入るとして、「昨年の経験を踏まえると、今後のリバウンドを防ぐことが重要だ」と強調した。
道が取り組む医療提供体制の確保では、今月6日に始めた宿泊療養施設(函館を含む)での協力看護師登録制度が14日現在、全道で227人が登録し、知事は「引き続き募集しており、協力をお願いしたい」と述べた。
また、緊急事態宣言で30日まで講じる酒類提供飲食店への休業要請など強い措置について、知事は「今の対策を30日まで継続する。感染状況は毎日モニタリングしており、悪化した地域があれば、特定措置区域の追加なども検討しなければならない」とした。(山崎大和)