函館市都市景観審議会(岡本誠会長)の今年度第2回会合が8月25日、市役所で開かれた。世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺産である垣ノ島、大船両遺跡の周辺地区が、7月1日に「縄文遺跡群都市景観形成地域」に指定されたことなどが報告された。
都市景観形成地域とは、歴史的な建造物が数多く存在し、自然環境と一体となり函館らしい歴史と文化を表現した景観が求められる地域を指す。審議会では両遺跡を核として、貴重な縄文文化の歴史性を活かし魅力的で持続的なまちづくりを目指していく必要性を確認した。
また市は、函館市西部地区の再整備事業で実施団体を担う第三セクターとして設立された「株式会社はこだて西部まちづくRe―Design」による整備事業基本方針について報告。空家や空地など未利用不動産の活用策を検討し、良好な宅地の供給や生活利便施設の導入などを進める「既存ストック活性プロジェクト」などを重点的に進める方針であることを確認した。(小川俊之)