【札幌】鈴木直道知事は20日の定例記者会見で、札幌市での新型コロナウイルス感染再拡大を受け「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請したと明らかにした。また、道独自に実施している札幌の飲食店への時短要請(25日が期限)を8月22日まで延長する方針を示した。
20日の対策本部会議で決めた。知事は札幌へのまん延防止要請について、1週間の新規感染者数が10万人あたり24・5人と国の「ステージ4」に近づき、前週比13日連続で新規感染者が増加していることを挙げ「終了(今月11日)から時間がたっていない中で、再び要請するのは心苦しいが、札幌での急速な感染拡大を踏まえ、先手で対策を講じる」と強調。全道への感染拡大を抑制する上で札幌での対策強化が欠かせないとした。全道に対し札幌との不要不急の往来を控えるよう要請した。
知事は飲食の場面での感染が増えている現状を受け、全道に会食は4人以内、短時間で、会話ではマスク着用をあらためて求めるとともに「夏休み期間中、普段会わない人と会う機会は最小限にしてほしい」とも述べた。
21日に始まる東京五輪で札幌が競技会場となるサッカー、マラソン、競歩(いずれも無観客)に関し、知事は「自宅で家族とテレビで応援を」と呼び掛けた。(山崎大和)