【知内】町は1日、漁業資源を増やすため「豊かな北の漁場を取り戻せ!水産資源増大プロジェクト」として近隣市町で例を見ないガバメントクラウドファンディング(GCF)を開始した。目標金額は200万円。町政策調整課では「町の課題解決を応援する明確な意思を持った人の寄付を募りたい」と支援を呼び掛けている。
GCFは、自治体がふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディング。町は、GCFで得た資金で水産資源保全に向けた取り組みを進める一方、納税者に町内の海産物の返礼品を送ることで域内の好循環をつくる狙いだ。
カキやウニなど養殖漁業が盛んな知内町は、海水温上昇など海洋環境の変化や乱獲などにより漁獲量の減少や養殖資源に影響をうけている。そこで、漁場環境改善のため「藻場」の造成、ウニやアワビなどの人工種苗の放流、海洋ゴミ処理など水産資源の増大に向けた5つのプロジェクトを実施し、豊かな漁場を取り戻すことを目指す。
取り組みは、期間は8月30日まで。町のHPなどで周知するほか、7月にはふるさと納税の寄付金者が多い首都圏向けに新聞広告でアピールする。
申し込みは、ふるさとチョイス内特設ページ、https://www.furusatoーtax.jp/gcf/1247、またはQRコードを読み込みアクセスする。(佐藤由紀彦)