函館市は14日まで受け付けていたプレミアム付き商品券(1セット1万2000円分=1000円券12枚)の購入申し込み数が約27万セットとなり、予定の20万セットを大幅に超えたため抽選を実施すると発表した。ただ、全員が購入できるように、6月中に今回当選しなかった市民を対象に約7万セットを追加発行する方針。関連予算案は6月の市議会に提案する。
市内の商店や飲食店で使える商品券で、1万2000円分を1万円で販売し、上乗せ率は20%。昨年7月の第1回発売時は当初用意した10万セットを上回る19万セットの応募があり、9万セットを追加発行した。今回は前回並みの応募を想定して20万セットをそろえたが、インターネットで約2万8000件、13万セット、ハガキでは3万1000件、14万セットの申し込みがあり、大幅に想定を上回ったため追加発行を決めた。今回当選しなかった人には6月中旬に購入引換券を発送し、同月下旬の販売を予定する。同商品券の使用期間は4月26日~10月25日の6カ月間。市商業振興課では「追加発行後でも十分期間があるので有効に活用してほしい」とする。
工藤寿樹市長は「追加発行分を含めたプレミアム付商品券と子育てサポート商品券を合わせて約39億円分の発行総額となり、コロナ禍で厳しい状況の地元経済の活性化に大きく期待している」と述べた。(小川俊之)