【鹿部】5月6日に開庁する町役場新庁舎(町鹿部252)が落成し、17日に内覧会が開かれた。真新しい庁舎を一目見ようと、町民ら201人が訪れた。
新庁舎は、道の駅「しかべ間歇泉(かんけつせん)公園」裏側の高台に位置し、国道278号(鹿部バイパス)からのアクセスが可能。鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積は2829平方メートル。ユニバーサルデザインの導入や自然エネルギーを活用した庁舎となっており、災害時の防災拠点としての機能も充実している。総工事費は14億9100万円。
訪れた町民らは町長室や執務室をはじめ、壁や天井に道南スギを使用している議場、駒ケ岳を一望できる展望ラウンジなどをくまなく回っていた。普段は入ることのできない場所も見学できるとあり、記念撮影をする人の姿も見られた。町本別の三井栄三さん(71)は「現庁舎と比べて明るくなった印象。休憩スペースが設けられているのが良い」と話す。盛田昌彦町長は「町民の精神的支柱として、開かれた庁舎にしていきたい」と意欲を見せた。
職員らは大型連休中に新庁舎への引っ越し作業を行い、5月6日午前8時45分から新庁舎での業務を開始する。(北川隼夢)