環境の整った地方で仕事と休暇を両立させる「ワーケーション」のモニターツアーが、函館市内で始まった。函館市が費用の一部を助成し、5日には東京の企業から第1弾となる一行が到着。3泊4日の日程で市内のコワーキングスペースで仕事をしたり、観光地で余暇を楽しんでいる。
首都圏などの企業を中心に函館での働きやすさや過ごしやすさをアピールし、将来的な企業誘致につなげる狙いで、今年度モニターツアー初めて実施した。
今回来函したのは、通信機器販売の「IDY」(本田和明社長)の6人。初日は市側が函館に企業進出した場合の助成制度や研究機関がそろっていることなどをPR。2日目は市内にあるコワーキングスペースなどを回った。
一行ははこだて自由市場を訪れたあとに、IT(情報技術)を駆使した新しい働き方の創出などを目指す研究拠点「ワークラボ函館」(五稜郭町)を訪問。実際にワーケーションをした場合でも働きやすい環境にあるかを確かめた。同社の大野広樹さんは「リフレッシュできて良かった。次は家族で訪れたい」と話していた。
同社の本田社長は「社員の福利厚生にもなるので良い。他業種との交流などもあればさらにワーケーションが開けそう」と要望していた。(小杉貴洋)