魚などの養殖技術の確立に向け、関係者が議論する「函館市魚類等養殖推進協議会」(会長・嵯峨直恆函館国際水産・海洋都市推進機構長)は26日、市水産物地方卸売市場で今年度の初会合を開いた。機構が昨年1月から取り組むサケ・マス類の養殖飼育試験などを紹介した。
約20人が参加。機構によると、1道1府27県では「ご当地サーモン」としてギンザケやニジマスなどを養殖。機構は七飯淡水実験所などと連携し、ニジマスやイトウなどを飼育している。0・5キロの個体を来年6月をめどに、3キロまで育てる計画のマスノスケ(キングサーモン)に関し、連携研究員の安部智貴さんは「キロ単価が高く、函館圏の戦略的商品の可能性を秘めている」と述べた。
会合ではこのほか、養殖先進地の視察報告や道の水産業の緊急対策などについて説明があった。(山田大輔)