新型コロナウイルスの感染が全国で拡大する中、冬の一大イベント「はこだてクリスマスファンタジー」の開催可否が9月にも決まる見通しとなった。開催された場合、今年は企業から募る協賛金が見込めないとして、函館市は開催負担金を1000万円増やし3310万円とする方針。
実行委が9月に予定する会合で決める。会合は書面開催となる可能性もある。関係者によると、イベントを開催する場合は感染リスクが高まる密集、密接を防ぐため、ステージイベントとスープバーを大幅に縮小する見通し。
協賛金の収入は毎年1000万円以上あるが、今年はコロナ禍で打撃を受けた地元企業が多く、減収が見込まれる。市は、9月1日開会予定の市議会第3回定例会に負担金の増額などを盛り込んだ今年度一般会計補正予算案を提出する。
イベントの開催を巡っては、実行委事務局の函館国際観光コンベンション協会の渡邉兼一会長が、7月に市役所であった会合で「何とか実施したい」と述べ、市に協力を求めていた。(山田大輔)