【札幌】鈴木直道知事は25日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた北海道に対する政府の緊急事態宣言が同日に解除されることに関し「宣言が解除されてもコロナウイルスがゼロになる訳でない。この戦いは続く」と述べ、31日までは外出の自粛、休業要請、札幌との往来自粛を継続する考えを示した。(山崎大和、鳥越裕子)
道庁で報道陣の取材に答えた。道内では24日、15人の新規感染が確認され、感染経路不明の人も一定程度発生しているとして、知事は「警戒しなければならない」と指摘。国も宣言の解除は条件付きだとし、感染者の状況を注視していく必要があるとした。
6月1日以降の対応は、29日に決定し、公表する。25日から道内で休業要請を一部緩和したことに関し、事業者には徹底した感染リスクを防止する「新北海道スタイル」を実践する準備が整った施設から順次要請を解除していくと強調。知事は「道民には、慎重に店の利用を開始してほしい」と呼び掛けた。
小中高校の休校に関する道教委の考え方について、知事は「6月から活動できるよう分散登校などを行っている。文部科学省からの通知も踏まえ、学校再開を進めていく」と述べた。
全道で31日まで休業要請を継続するのはバーやスナック、カラオケボックス、ライブハウス、スポーツクラブなど。