【札幌】道と札幌市は12日、新型コロナウイルス感染拡大を受け「緊急共同宣言」を発表し、札幌市内の小中高校などを14日~5月6日に再び臨時休校にする方針を決めた。また、道南を含む他地域から札幌市への不要不急の往来を控えるよう要請した。
12日、鈴木直道知事と秋元克広札幌市長が会談し、6項目からなる共同宣言をまとめた。法的根拠はなく、知事が2月28日に出した緊急事態宣言の事実上の第2弾となる。
共同宣言では、札幌市民は不要不急の外出を控える、道内での繁華街の接客を伴う飲食店への外出自粛(飲食店が休業した場合は国に補償を求める)、道民は政府の緊急事態宣言が出た7都府県への往来を控える、札幌市内の道と市所管の公共施設を14日~5月6日に休館する―ことを盛り込んだ。
鈴木知事と秋元市長は「第2波とも言える感染拡大の危機を早期に収束させる」との認識で一致。経済活動より感染拡大の収束にかじを切った形だ。
札幌では、11日が過去最多の12人、12日が10人と2日連続で二桁の新たな感染を確認。道全体では8~12日に5日続けて感染者が10人を超えている。(山崎大和)