【札幌】道の鈴木直道知事は12日午後7時から、道庁で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に関し「今週末(14、15日)も感染リスクが高い外出は控えて」と要請した。
鈴木知事は、道内で12日の陽性確認者が10人(札幌市9人、小樽市1人)確認され、緊急事態宣言(2月28日)後、初めて2桁となったことや、60人台だった道内での入院者が初めて70人台に増えたことを「しっかりと受け止め、より危機感を持っていかなければならない」と述べた。
さらに、緊急事態宣言後の道の取り組みが国の今後の対応を左右する試金石となるとした上で、「(宣言期間の)19日に向けた節目の週末となる。外出する場合は、感染リスクを下げるように意識を高めていただきたい」と強調した。
12日現在の道内のウイルス検査数は1250件(うち陽性128件)で、2回の陰性確認者は計53人。検査可能数は、12日から函館、小樽でも各10件可能となったため、1日最大200件に達した。入院病床は約250を確保している。
札幌市内で感染者が増えていることもあり、「人口が集中している札幌の対策は極めて重要。検査、入院体制の充実に向けて、札幌市と緊密に連携していく必要がある」と述べた。(高久佳也、鳥越裕子)