函館市はSNS(会員制交流サイト)を活用し、東京都内のコンビニエンスストア内で2店展開するアンテナショップ「函館もってきました。」の情報発信を強化する取り組みを始めた。アンテナショップの公式ツイッターとインスタグラムを開設し、取り扱い商品や函館の旬の情報を紹介。同時に公式ホームページ(HP)を一新し、函館の食などをPRしている。
ツイッターは3月22日に開設。ドリンク類の品ぞろえが充実している店内の写真や、函館の桜の開花予想、4月になっても積雪があった市内の様子などを伝えている。同日に始めたインスタグラムでも商品の写真と共に、アンテナショップへの交通アクセスなどを記した。
HPは、店舗情報や売れ筋ランキングなどの内容を踏襲し、デザインを刷新。新商品を写真と簡潔な説明で目立たせ、SNSのリンク先も表示した。アンテナショップの情報発信業務を担う函館市地域おこし協力隊の堀尾尚志さんは「文字がこれまで多かったが、レイアウトを変更して見やすくした」と狙いを話す。
ローソン京橋駅前店(中央区)内の1号店に続き、昨年9月にローソン世田谷奥沢5丁目店(世田谷区)内に開設した2号店は、売り上げが好調。市によると、毎月の売上高は想定よりも3割程度多く、これまでに得た運営のノウハウが生かされているという。
SNSでは随時、最新情報を発信する予定。市食産業振興課は「アンテナショップに足を運んでもらうきっかけを作ると同時に、函館の魅力をアピールしたい」としている。(山田大輔)