函館市は26日、胆振東部地震の影響で「はこだてグルメサーカス2018」など市内でイベント中止が相次いだことを受け、10月6、7両日にはこだてグリーンプラザなどで開く代替イベントの内容を固めた。「はこだておいしいフェスタ」と銘打ち、「物販・PR」と「飲食」の2ゾーンに計33店舗が出店、食を通じたにぎわい創出を目指す。
グリーンプラザで開かれる「函館いか祭り」(実行委主催)と同時開催し、2日間とも午前10時~午後3時。
フェスタは、グリーンプラザに物販・PRゾーン(7店舗)を展開。メインは、胆振東部地震被災地の胆振・日高地域の物産販売(冷蔵品が中心)と両管内18市町の観光PR。併せて、被災地支援のため募金箱を設置する。このほか、函館農水産物ブランド推進協議会、函館商業高校、棒二森屋、丸山園茶舗、はこだて焼きピロシキ、コッペン道士(木古内町)も出店する。
飲食ゾーンは太陽パーキングが会場で、函館・道南の26店舗が集まる。かまぼこや牛カツ、ピザ、ジンギスカン、クレープなど多彩なグルメがそろう。また、同パーキング内に設けるステージでは、吹奏楽やYOSAKOIソーラン、チアリーディング、ジャズバンド演奏のほか、お笑い芸人のスギちゃんが7日午前11時半、午後1時の2回、ステージショーを繰り広げる。
市商業振興課は「胆振・日高は物流もだいぶ回復し、函館物産協会を通じ物産をうまく仕入れたい」とした上で「イベントの中止で、市民の間には閉塞感が漂っている。規模は小さいが、イベントを開催することで元気を取り戻したい」としている。
観光客に対しても、ホテルにチラシを置くなどしてPRする考えだ。(山崎大和)