【江差】町は、手軽な無線操縦で上空からの写真や動画撮影ができる「ドローン」を生かしたまちづくりに力を入れている。11月の広報誌表紙では、江差のシンボル・かもめ島沖合から市街地を望むダイナミックな写真を掲載。景観美PRとともに、災害時の対応などに生かしたい考えだ。
ドローンは屋根の状況などを確認する公共施設の管理業務を主目的に、本年度1台購入した。担当職員が安全操縦の研修や航空法に基づいて、町内各地で撮影している。
10月からは町公式ホームページに「江差町空中散歩」と題し、撮影記録を公開。朝日町の田園や元山の風力発電群、北前船時代の雰囲気が人気のいにしえ街道など、日本海を飛び交うカモメが眺める同じ街並みを楽しめる。
一方で、冬場は猛烈な潮風と雪に見舞われるため上空撮影は困難だ。担当の町財政課は「穏やかな天候のうちに多くの写真を撮りためて、いずれは動画も公開したい」とした上で「安全に気を付けて操縦技術を磨いて、災害時や行方不明者などが起きた際にしっかりと対応できるようにしたい」としている。(田中陽介)