函館市は、災害時の避難所や津波浸水予測範囲など6種類の情報を確認できるウェブ版ハザードマップを作成し、市のホームページ(HP)で公開を始めた。1つの地図上で自由に重ねて表示でき、災害の事前準備に役立ててもらう。
公開は9月29日。閲覧できる情報は避難所(237カ所)、津波浸水予測範囲、洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域、土砂災害危険箇所、雪崩危険箇所―の6つ。従来は紙媒体でのハザードマップ(災害予測地図)だったが、紙は一度印刷してしまうと更新はできなかった。ウェブはいつでも更新できる利点がある。
例えば、避難所は市が指定した指定緊急避難場所と指定避難所(今年6月30日現在)、津波浸水予測範囲は2012年6月に道が公表した「北海道太平洋沿岸での津波浸水予測図」に基づき表示している。
ウェブ上では、必要な情報を自由に重ね合わせることができる。スマートフォンでも見られる。市はインターネット環境がない人のため、印刷物は今後も残す方針だ。
市総務部は「危険箇所が追加された場合にデータを迅速に反映できる。災害への事前の備えに活用してほしい」としている。(山崎大和)