【知内】1967年の町制施行から50年目となる1日、町は中央公民館で記念式典を開き、渡島桧山管内の自治体首長をはじめ、町内外から出席した321人が50年の節目を祝った。また町出身の演歌歌手北島三郎さんに名誉町民章を授与、北島さんは会場にビデオメッセージを寄せた。
大野幸孝町長は式辞で「本町の50年の歩みは、町民の皆さんのたゆまぬ努力と困難に立ち向かってきた歴史」と述べ、「次の時代に向けて、移住定住、交流のまちとして発展できるよう町民の皆さんと手を携え邁(まい)進していきたい」と力を込めた。
北島さんへの名誉町民章は代理で出席した長男の大野竜さん(北島音楽事務所社長)が受け取った。北島さんは式典に寄せたビデオメッセージで「私の原点知内をいつまでも忘れない」とふるさとへの思いと授章への感謝の意を述べ、出席者からは拍手が沸いた。
式典にあわせて行われた表彰は、伊藤政博町議会議長を特別功労表彰、個人6人を功労者表彰、町内会連合会、女性団体連絡協議会、老人クラブ連合会を善行者表彰した。また文化功労者として、町在住の革工芸作家横山朝覧さんとイラストレーター藤倉英幸さんに感謝状が授与された。なお、横山さんと藤倉さんの作品は会場内に展示され、多くの出席者が見入っていた。
来賓あいさつは、渡島総合振興局の小田原輝和局長と、渡島町村会長の大森伊佐緒木古内町長、友好町の青森県今別町の沢田渉教育長が登壇。今別町は町長選挙のため阿部義治町長からのメッセージを沢田教育長が読み上げた。
最後に、新成人の花田大輔さん(19)と小林琴美さん(20)が町民憲章を朗読し、参加者全員で『知内賛歌』を斉唱。今後のまちづくりへの思いをつなげた。
式典中に、10日公示、22日投開票の衆院選出馬に向け準備中の逢坂誠二氏と、1日が衆院選事務所開きの前田一男氏が会場に到着。式典終了時に出席者らに紹介された。式典終了後、スポーツセンターで祝賀会に入り、312人が祝杯を上げた。(神部 造)