函館市などは、今年2月18、19の両日に函館アリーナで開催した「はこだて美食フェスタ」に代わる冬の食イベント「はこだてフードフェスタ」を来年2月24、25の両日、同会場で開催する。家族連れをターゲットにした催しを企画するなどし、美食フェスタの来場者数8000人の倍以上の2万人を見込む。
美食フェスタは、市が進める「食によるまちづくり・食の産業化」のキックオフイベントとして、市と広告代理店の共催で国内の気鋭シェフが道南の食材を使った料理などを提供した。
市が実施したアンケートによると、来場者の7割が「満足度が高かった」、9割が「市の食によるまちづくりに可能性を感じている」と答えた一方で、「美食」というテーマの分かりにくさなどから、目標来場者数の1万人を下回った。
フードフェスタは、市、函館商工会議所、函館国際観光コンベンション協会などで実行委を組織する。地元食材が持つ魅力の再認識や地域の料理人の育成などのコンセプトは美食フェスタを引き継ぐが、アンケートから浮き彫りになった高額な金額設定やイベント内容などの課題を見直す。
具体的には、前回600円~2400円だった商品の価格帯を見直すほか、親子料理教室などのファミリー向けイベントの開催、商品の持ち帰りを可能にするなど。
10日に市役所で実行委の初会合が開かれ、今月20日までにイベントの企画運営事業者をプロポーザル(公募)方式で募集し、8月中旬に決定するほか、11月に飲食ブース18店、マルシェ8店程度の出店者募集を開始するなどの事業計画を決めた。(金子真人)