医療・介護、住まい、生活支援などのサービスを一体的に提供する「函館日吉コミュニティエリア」(日吉町4)で7日、高齢者施設の建設工事が始まった。現地では地鎮祭が行われ、市や施設などの関係者ら約50人が参列し工事の成功を祈った。ほかにも同エリアでは、8月までに特別養護老人ホームやグループホームなど5施設が順次着工し、全て来年3月の開設を目指す。
同エリアは、約7・4ヘクタールの敷地内に高齢者施設(計223床)や一般住宅、診療所、商業施設などを集積。本年度中には、コミュニティーの拠点となる多世代交流施設も開設する予定で、多目的スペースやキッチンスタジオなどを備えるほか、テナントとして内科や歯科診療所、調剤薬局などが入居する。
建設が始まったのは、社会福祉法人善智会(飯田善樹理事長)が設置する広域型特別養護老人ホームで、鉄骨造2階建て、延床面積3863平方メートル、ベッド数100床を備える。
地鎮祭では、神主による祝詞奏上後、飯田理事長がくわ入れし、参列者が玉串をささげた。終了後、あいさつに立った飯田理事長は「全国各地で超高齢化社会が進む中、このコミュニティーエリアが一つの道しるべになれるよう、頑張っていきたい」と意気込みを語った。(金子真人)