【七飯】町は21日、函館信用金庫(函館)、北洋銀行(札幌)と「地方創生に関する連携協力に関する協定」を結んだ。地域経済発展などに取り組み、移住・定住促進による人口減少対策を進めていく。
自治体と地方創生に関する連携協定の締結は、函館信金は北斗市に続いて2例目で、北洋銀は23例目。函館信金は町の指定金融機関で、長年連携関係を構築。北洋銀も地方創生の推進に関し、町内事業者への融資などを積極的に行っている。
協定では、地域経済の活性化や商工業の振興など、大きく5項の連携協力を明記。両金融機関の持つ豊富な経験やネットワークを生かし、町の地域経済の発展に結び付ける。
同日、役場で調印式が行われ、中宮安一町長、函館信金の上條博英理事長、北洋銀の柴田龍副頭取が協定書を交わした。中宮町長は「北海道新幹線開業を契機とした協力協定の締結を、町として力強く思う。人口減少問題は根本的に雇用の場がなければ歯止めを掛けられないと思っており、この締結式は大変意義のあるものだ」と述べた。
上條理事長は「金融サービスだけではなく、情報提供やマッチングなどを精いっぱい行い、全国に七飯をPRしていきたい」。柴田副頭取は「観光資源や農業、物流アクセスの良さなどのポテンシャルの高さを生かし、取り組みをしっかり加速させていきたい」とあいさつした。(蝦名達也)