函館市は19日、昨年10月15日~2月11日に市内西部地区で実施した人工知能(AI)が最適なルートを導き運行する乗り合い交通の実証実験について、延べ利用人数が2200人(速報値)だったと明らかにした。
同日、市役所で開いた市地域公共交通協議会(会長・奥平理道教育大函館校准教授)総会で、市交通政策課の渡辺大輝課長が報告した。
AIデマンド交通の実証運行は市民の足を確保するため、今年度初めて導入。渡辺課長によると、昨年10月15日~2月11日の120日間運行し、予約件数は2000件、延べ利用人数は2200人、1日あたりの平均予約件数は16件になったという。積雪期間から利用が伸び、昨年12月~2月の予約件数は1日あたり21件だった。利用料は1乗車につき中学生以上300円。1歳~小学生150円で、約62万円の運賃収入があった。
渡辺課長は「総合的な評価は、協議会のワーキンググループで議論した後、報告書にまとめる」とした。
協議会はこのほか、4月1日のダイヤ改正で、函館バス(森健二社長)の路線バスを6系統廃止することを承認した。運行ダイヤの効率化や利用者が低調なためで、43B系統(昭和営業所―船見町、14・6キロ)などが対象。(山崎大和)