青森・函館ツインシティ推進協議会(会長・大泉潤函館市長)は17日、ホテル函館ロイヤルシーサイドで「青森・函館ツインシティ提携35周年記念式典」を開く。コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンが協力し、青森商業高校と函館商業高が青函交流で共同開発した新商品(食品)をお披露目する。
かつて青函連絡船で結ばれた両市は、歴史・文化的なつながりが深く、青函ツインシティ(双子都市)は青函トンネル開業を契機に、新たな経済文化圏を形成するため1989年に締結。2016年には北海道新幹線も開業し、文化やスポーツ、観光、経済など幅広い分野で交流促進を図ってきた。
記念式典は5年ごとに青森市または函館市で開いており、今回は事務局を函館市が担っていることから函館で開く。式典は大泉市長、青森市の西秀記市長が参加し90人規模で、函館北方マンドリンクラブがオープニング演奏を飾り、両校生徒が成果品についてプレゼンテーションをする。新商品は函館、青森両市を中心にセブン―イレブンの約200店舗で19日から販売予定。
このほか、青函ツインシティ提携35周年を記念し、9月には青森市の小学生を招いた「津軽海峡ロボコン2024夏」を、はこだてみらい館で開催。8月には青森ねぶた祭と函館港まつりでPR活動も行った。来年2月8、9両日にはJR函館駅構内で「青函ツインシティフェスタ」を開き、青森市の物産販売や観光PRを計画している。
連携交流事業は今年度、116事業(継続84、新規2、休止30)を見込み、民間も含めた両市の交流が加速している。
函館市国際・地域交流課は「40周年、50周年を目指し両市の絆を深めていきたい」としている。(山崎大和)