函館市は、支援を必要とする障害のある子や発達に特性のある子のための福祉サービス「放課後等デイサービス」(略称・放デイ)について、函館市、北斗市、七飯町の事業所をまとめたガイドブックを発行した。市として初の発行で、2市1町の計81事業所を掲載。市は「事業所探しの″決定版〝」と強調している。
放デイは、原則6~18歳の小、中、高校生を対象に、放課後や夏休みなどの長期休暇に子ども一人一人に合わせた発達支援を行う。
道南では、しょうがい児(者)の進路保障を考える会(平出陽子会長)が、2016年2月に第一弾のガイドブックを発行。2市1町の26事業所を掲載していたが、事業所数の増加に伴い、サービスの内容も多様化したことからガイドブックを刷新することにし、同会が編集を担当した。
今回は放デイを中心に81事業所を紹介し、一日のスケジュールや事業所のコメント、定員、年齢内訳、障害種別、長期休業中の対応、必要経費、送迎範囲、支援員、住所、連絡先などを載せた。
市障がい保健福祉課は「放デイは利用ニーズが高いが、数も増え、どこに通わせたらいいか保護者が迷うケースもあり、媒体を使い参考にしてほしい」とする。
編集に携わった北斗高等支援学校の鈴木秀人教諭は「放デイは、子ども・生徒の発達に不可欠な場所。子の実態に合わせ、事業所を選ぶ一助になれば」としている。
A4判84ページ、全カラー。冊子は500部発行したが、部数に限りがあるため配布はしていない。市のホームページから閲覧できる。二次元コード参照。
放デイの利用は、従来通り最寄りの自治体の窓口に相談する。(山崎大和)