【八雲】町は近く、全国の小中学校にホタテ約20トン(36万食分)を無料提供する。20日に町ホームページで発表し、同日から受け付けを始めた。社員食堂向け(高校、大学を含む)にも約40トンの提供を予定し、来月上旬をめどに受け付ける。
中国の日本産水産物輸入禁止措置を受けた事業者支援の一環。国の風評被害対策基金と町の一般財源を活用して町内の加工業者から冷凍ホタテを買い取り、1人当たり3粒を目安に提供する。配送料も町が負担し、各自治体の給食センターまで配送する。
申し込みは町ホームページから自治体単位で30日まで受け付け、なくなり次第終了。岩村克詔町長は「全国の子どもたちに八雲町のホタテの味を知ってもらい、事業者支援につなげたい」としている。
道内ではこのほか、森町が国の基金と町のふるさと応援基金を活用し、全国120自治体の小中学校などにホタテ約32トンを提供する予定。(神部 造)