JAならけんは2日、函館市役所に大泉潤市長を表敬訪問し、特産の柿「刀根早生(とねわせ)」を贈呈した。糖度が高くおいしい柿をPRした。
「奈良の柿」消費拡大キャンペーンの一環。贈呈は1994年度から行い、99年度を除き今年で通算29回目。柿の生産量日本一の五條市の平岡清司市長や、JA五條柿部会の植辻隆寛委員長らが訪れた。
植辻委員長は「函館市民の皆さんに、五條の柿をたくさん食べてもらえるようPRをお願いします」といあいさつ。大泉市長は「市民は秋の味覚が店頭に並ぶのを楽しみにしている。両市の絆が深まることを期待します」と述べた。
植辻委員長によると、今年の柿は夏の高温で雨が少なく、小ぶりだが、糖度が高いという。8月に近畿地方を縦断した台風7号の被害もほとんどなく、収量は平年並み。五條市内では9月に出荷が始まり、出荷量は10月が最も多く、12月上旬まで続く。
この日は、市に5箱(1箱2Lサイズ32個入り)を贈った。また、特別養護老人ホーム「松濤」など福祉施設7カ所にも柿を届ける。1日には、スーパーアークス港町店で先着500人に刀根早生2000個を無料配布し大盛況だった。柿の交流がきっかけで2015年には、両市は災害時相互応援協定を結んでいるが、発動はまだない。
五條の柿は函館では、東一函館青果が扱っている。(山崎大和)