函館市企業局交通部は、市電3000形車両に搭載されたVVVFインバーターと呼ばれるモーターの制御装置の音(励磁音)を聞き比べるイベントを10月8日に開く。同部は同装置を新型への置き換えを進めていて、旧型インバーター搭載車は2両を残すのみ。〝音鉄〟と呼ばれる鉄道の音にこだわるファンの要望に応え、新旧装置を持つ2両を特別運行し、楽しんでもらう。
路面電車開業110周年記念事業の一環。同部によると、VVVFインバーターはモーターを回転させる時に電圧と周波数を変えて速度を制御する装置。周波数が変わることから、加減速時に音が異なる。旧型のVVVFインバーターは2000形(2両)と3000形(4両)で採用していたが現役は3002、3004号車の2両のみで「2~3年中に更新する」(同部)という。
当日は新型に更新済みの3001号車と旧型の3004号車を使用。駒場車庫を出発後、湯の川~谷地頭間を往復する。参加者が乗り込む車両と参加者持参の録音機材のみを載せて運行する車両に分けて、谷地頭で乗り換えてもらう。
参加料金は5000円で箱館ハイカラ號車内放送CDが付く。定員は15人で10人に満たない場合は中止。8月31日までに申し込む。問い合わせは同部事業課(0138・32・1730)へ。(今井正一)