函館市と青森県弘前市が観光PRを目的に昨年4月に設立した、ひろはこ連携推進実行委(白戸大吾委員長)は、4月20日から両市で展開する「ひろはこ春の観光キャンペーン」のメインビジュアルとなる「桜ミク」をデザインしたポスターを公表した。同キャンペーンでは桜ミクを活用し花見のシーズンに合わせてイラストコンテストやフォトスポットパネル設置などを行い、両市の春の観光シーズンを盛り上げる。
桜ミクは、札幌発の人気VA(ヴァーチャルアイドル)「初音ミク」の派生キャラクターで、同実行委が昨年12月~今年2月に冬の観光キャンペーンキャラクターに採用した「冬ミク」の春バージョンになる。
今回のメインビジュアルは、函館が「五稜郭公園」、弘前が「弘前公園」と、それぞれ桜の名所として知られる観光地をバックにし、2枚並べることで両市の連帯感が強まるデザインになっている。
キャンペーンの主な内容は①イラストコンテスト②フォトスポットパネルの設置③デジタルチェックインラリー④ウェブARで桜ミクと写真撮影など。いずれも4月20日~5月31日に実施する。
このうちイラストコンテストは「桜ミク×弘前」「桜ミク×函館」をテーマに募集し、弘前市及び函館市の観光施設に展示される。また、JR函館駅、函館空港などに桜ミクのデフォルメイラストを使用した写真撮影用パネルを設置。観光客に自由に撮影を楽しんでもらう。デジタルチェックインラリーは、スマートフォン用公式アプリ「ミクナビ」を使って、両市内のチェックポイントに設置されたQRコードパネルを読み取る仕組み。
函館市観光部観光誘致課は「冬のキャンペーンでは、冬ミクと写真撮影を楽しむために両市を訪れる観光客の姿が多く見られた。初音ミクは海外でも人気が高いので、インバウンド回復に伴い、桜ミクを目当てに両市を訪れる観光客が増えることに期待したい」としている。(小川俊之)