第一生命と道が共催し、北海道の魅力をテーマにした川柳を募集する「第3回 どさんこ北海道自慢サラ川(川柳)」の審査結果がこのほど発表され、大賞に函館市の公務員、不京功(筆名=禁煙1日目)さん(31)の「蟹(かに)食えば みんな自然と 黙食に」が選ばれた。15日に同社函館支店の松永啓支店長から表彰を受けた不京さんは「最初は信じられなかったが、自分の句が書いてあるポスターを見て実感が湧いてきた」と喜んだ。
同社の全国コンクール「サラリーマン川柳」として親しまれているコンテストの地元版「ジモサラ」で、同社と道の包括連携協定に基づく取り組みの一環として実施している。今回は5232句の応募があった。
不京さんは結社などに所属しておらず、コンテスト応募を勧められてから作品を考えた。「昨年の受賞作から流行の言葉が必要と思い『黙食』が浮かんだ」といい、市経済部食産業振興課に勤務することで名産品の中からカニを食べる姿を発想し、完成したという。「食べ物も句に入れたかった。黙食とうまくマッチした」と話す。筆名とした禁煙は続かないというが、「(川柳は)次回も応募してみたい」と意欲をみせた。
同支社からの応募では佳作に「ドキ土器で 待った発表 世界遺産」(にわか博士さん)など佳作3点、部門賞「地域自慢」に1点が入選している。(山崎純一)