「防災の日」の1日、函館市住宅都市施設公社は伊藤園(東京)が展開する「ポケモン」がデザインされた災害対応自動販売機を昭和公園(昭和町)に設置した。災害時には市民に飲料を無償で提供する。
伊藤園とポケモン(東京)の両社による災害対応自販機は、地域密着型の社会貢献活動として4月から、道内や岩手、宮城県など7道県で展開。道内は「北海道だいすき発見隊」として活動する「アローラロコン」と「ロコン」の2体がデザインされた。渡島管内では初めて、函館近郊では上ノ国町の道の駅「もんじゅ」に設置している。9月中にはスマートフォン向け位置情報ゲーム「ポケモンGO」のポケジムに対応予定。
自販機は屋外の中央休憩施設前に設置。蓄電池内蔵で停電時でも稼働でき、災害時には公社職員のキー操作で飲料の無償提供ができるようになる。
子どもたちの利用も多いことから、限定デザインは人気を集めそうだ。同公社の花と緑の課の渡辺千嘉子課長は「かわいいデザインで明るい気持ちになる。(コロナ禍で)公園内は使用制限があるが、対策をとって楽しんでいただければ」と話す。自販機を提供した伊藤園函館支店(西桔梗町)の関口次郎支店長は「災害時にライフラインが止まった際に役立つ。今後も自治体と協力して設置を進めていきたい」と話していた。(今井正一)