道内の小中学生が日ごろ鍛えた英語の表現力を競う全国ジュニア英語スピーチ・コンテスト(日本LL教育センター主催)北海道ブロック大会が6日、かでる2・7(札幌)で開かれた。函館からは中学生の部で道教育大附属函館中2年の石戸凛太郎君(14)が最優秀賞、小学生の部で千代ケ岱小6年の松本莉鼓さん(12)が優秀賞に輝いた。このうち石戸君は来年2月、東京で開かれる全国大会に出場し、昨年に続き全国でも最優秀賞を目指す。
同コンテストは、子どもの英語教育を研究する同法人のプログラムで学ぶ子どもたちの学習成果の発表の場として1978年に始まり、今年で38回目。北海道ブロック大会には、予選を勝ち抜いた小学生7人、中学生6人が参加。小学生は課題文の暗唱、中学生は4分以内で自作の英作文を発表し、それぞれ全国大会出場権が得られる最優秀賞を目指して、熱戦を繰り広げた。
道ブロック初出場だった松本さんは「忠犬ハチ公」をテーマに、「話しかけるように発表するように気をつけた」と振り返る。昨年まで3年連続で最優秀賞に輝いている石戸君は、「オープニング・ザ・ブック」と題した作文で、他者を本にたとえ「表紙(うわさや第一印象)だけで判断してはいけない。本を開いて見るように人と接したい」などと呼び掛けた。石戸君は見事に4連覇を成し遂げ、全国出場を果たした。
2人が通う大文堂外語スクール(本町25、渡邊晃代表)が全国出場者を輩出するのは6年連続。石戸君は、昨年の全国大会でも最優秀賞を獲得していることから「目標は全国2連覇」と意気込む。松本さんは今回初出場の全道大会で獲得した優秀賞に「うれしい。来年も出場できれば」と期待を込める。(半澤孝平)