函館市の五稜郭公園では長年親しまれているフジ棚でノダフジの花が早くも見ごろを迎えた。以前は6月に入ると咲き始めていたが、ここ数年は5月中旬から紫や白色の花が房状に垂れ下がっている。
フジ棚は二の橋を渡ったすぐそばにあり、大きさは高さ約3・5メートル、長さ約30メートル、幅約4メートル。1913(大正2)年に市民が別の場所で植えていたものを、昭和初期になって現在地に移設されたとされる。
フジの香りに包まれるトンネルの周辺ではツツジなども咲き始め、公園内は初夏の彩となっている。
(山崎純一)