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海洋生物由来のコロナ治療薬開発を研究 6月末までCF

 北大大学院水産科学研究院の酒井隆一教授(60)は、海洋生物に由来する新型コロナウイルス治療薬の開発に向けた研究を進めている。昨年から約400種類の海洋生物を採取し、このうち約30種類から感染を阻害する作用が確認されたという。今後も研究を続けるため、6月30日までクラウドファンディング(CF)を行っており、支援を呼び掛けている。
 酒井教授は海洋生物に含まれる生理活性物質の研究を専門とする中、コロナ禍を受けて国立研究開発法人・科学技術振興機構(JST)が自然災害や人的災害など、不測の事態に対応する研究を支援するプログラム「J-RAPID」に抗ウイルス薬の元となる化合物を海洋生物から探すプロジェクトで応募。採用され、昨年6月から米国と共同で研究を開始した。
 北大や東北大の研究者らの協力を得て、これまでに沖縄周辺の海域でホヤや海綿など約400種類の海洋生物を採取。酒井教授によると、このうち約30種類からウイルスの感染を抑える作用が確認されたほか、これ以前の研究で得られた化合物からも感染を阻害する物質が見つかっているという。
 同プログラムからの助成は600万円で、昨年度限りで終了した。薬の開発には海洋生物から抽出したさまざまな成分を一つずつ調べ、どの成分がコロナに有効かを解明する必要があることから、次の公的助成が得られるまで研究を継続したいとして、CFでの資金調達に乗り出した。
 酒井教授は「コロナの正体がいまだに分かっていない中、今ある薬で何とかしようというのが現状」と指摘。その上で「抗ウイルス作用のある物質を見つけるのが重要で、ここを押さえればいいというメカニズムを見つけ出したい。今後の感染症の備えにもなる」と話している。
 CFは5月17日に開始。目標金額は400万円で、海洋生物の採集やサンプル抽出などの費用に充てる。支援は3000円からで、金額に応じて講演会の開催やサンプル採集への招待などのリターンも用意している。26日現在で約103万円が寄せられており、目標金額に達した場合にのみ支援金を受け取る。CFページはQRコードから。問い合わせは同教授(0138・40・5552)へ。(千葉卓陽)










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