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故石川慎三さん描いたシベリア抑留の絵画作品が図録に

 函館YWCAピースプランニング委員会(丸山泉委員長)は函館市内で絵画教室を主宰した故石川慎三さん(1919~2015年)が手掛けた絵画作品図録「石川慎三 シベリア抑留を描く」を発行した。晩年の石川さんが戦時中の記憶を頼りに描いた11作品と過酷な生活を詠んだ短歌20首を収録している。(今井正一)
 同委員会は昨年8月、市地域交流まちづくりセンターで石川さんの絵画展を開催し、5日間で延べ800人の来場があった。来場者からの寄付金を活用し、図録を作成した。
 石川さんは旧陸軍兵士として45(昭和20)年8月15日の終戦を北千島の占守(シュムシュ)島で迎え、その2日後に旧ソ連軍が侵攻を開始。1週間の戦闘後に捕虜となり、46年に沿海州ナホトカの収容所へと送られ、極寒下の強制労働を経験。抑留生活の後半は芸術班で旧ソ連指導者の肖像を描くなどし、49年12月に帰国した。
 函館に戻り、造船会社に勤めた後、絵画教室を開いて25年間活動。90歳を目前にした08年ごろから機銃掃射をする米軍機、貨車から石炭を下ろす作業、凍土を掘り、仲間の遺体を埋める様子など、戦時中の記憶を頼りに描いた11点の作品を残した。
 図録の編集を担った加納諄治さんは石川さんが絵筆をとった時点で約60年の時間が経過していたことに触れ、「抑留中の経験を頭の中で反すうし、描こうとしても描けない葛藤を抱えていたのだろう」と推察する。丸山委員長は「シベリアの寒々とした雰囲気や労働の風景の絵から、ことさら感情に訴える力を感じた。若い世代に届けたい」と話している。
 A4変形版、15ページ。800部発行。1部200円で取り扱い。問い合わせは函館YWCA(0138・51・5262)へ。










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