1897(明治30)年以来、124年ぶりに2月2日が節分となり、函館市昭和2の曹洞宗永全寺では、恒例の大般若経転読祈祷法要と豆まきを開いた。約30人の参列者が新型コロナウイルスの早期終息と合わせて、1年の健康と幸せを願った。
例年は檀家をはじめ、地域住民らが厄払いのために数多く訪れる。斎藤隆明住職(51)らによる大般若経転読が執り行われ、無病息災や家内安全、学業成就などを願った。
豆まきでは隣の人と間隔を取りながら座り、斎藤住職らまく人も手指消毒を徹底。ひしめき合う状況にならないよう注意しながら、参加者は袋いっぱいに拾い集めた。恒例のコメがもらえる当たり付きの「開運饅頭」もまかれ、それぞれが笑顔で本堂を後にした。
斎藤住職は「一人で幸せになることよりも大切な人の幸せが自分の幸せになることを皆さんが知っている。新しい1年が幸せな年になることを祈っている」と述べた。(今井正一)