【江差】町本町の法華寺通り商店街組合(笹浪一始会長)は3日から、同商店街のまちなか市場「寄伝家」(よってけ)で、姥神大神宮渡御祭に参加する13の山車(やま)の一つ、本町の「清正山(せいしょうざん)」をモデルにしたミニ山車の展示を始め、ささやかに祭りのムードを演出している。16日まで。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年度の渡御祭が中止となり、商店街内だけでも祭り気分を味わってもらおうと企画。同町本町の吉井信悦さん(70)などが製作した横約25センチ、奥行き約40センチ、高さ約60センチのミニ山車5台のほか、実際の祭りで使用する笛やチャッパ、まつりの写真などを展示している。
例年7月20日ごろから、同展示会場向かいのコミュニティースペース「寄来所(よっこらしょ)」で太鼓の練習が始まり、祭りのムードを盛り上げてきたが今年は中止のため、同会場で過去に収録した祭り囃子(ばやし)を流している。
寄伝家の店主で同組合の三国幸吉相談役(82)は「祭りは中止だが、この場所で雰囲気だけでも味わってもらいたい。みんなが祭りを忘れることなく、来年につなげていってもらえれば」と話している。(入江智一)