タイの高官101人が20日、サービス付き高齢者向け住宅グランメゾン迎賓館函館湯の川(湯川町1、米田晃子施設長)を内覧した。高齢化社会を懸念し、新施設の建築など今後に役立てる目的で、施設の現状やサービスの提供など日本の介護事情に関心を深めた。
一行は公務員や警察官、医師、民間の企業経営者などで、高齢化対策に向けた日本の文化を学ぶコースの一環として同施設を訪問した。
内覧は3グループに分かれて行い、個室やロビー、レストラン、カラオケルームなどを1階から4階まで見学した。その後、エリアマネージャーの加我健太朗さんが「身体状況に合わせた介護ケア、食事を提供している」など施設の特徴を説明。参加者からは利用料金のほか、「入居のための健康チェックはするのか」「どんな支援があるのか」など、さまざまな質問が相次いだ。自衛隊員のウイシェン・キャンカンさん(56)は「タイは高齢化社会になりつつあり、日本の介護の知識が得られ役に立ちます」と話していた。(木村京子)