小中学生の夏休みに合わせ、函館市民プール(千代台町)では汚れやほこりが多くなるこの時期に清掃活動に力を入れている。素潜りした職員が手作業で床に沈んだほこりやごみを丁寧に吸い取り、清潔なプールを維持している。
清掃は、25メートルでは水泳教室などで利用頻度が高いため毎日実施。一方、50メートルは通常期が週4回で、利用増が見込まれる7月25日から今月末まで毎日行うことになっている。
担当は、指定管理者の市文化・スポーツ振興財団職員で同プール監視員ら男女14人。一日4人で25メートルと50メートルを、浮遊物が沈む営業開始前の午前8時半から約45分間、専用のクリーナーで除去する。
50メートル(幅21メートル、最深部1・65メートル)では、職員は息継ぎしながらクリーナーを床にはわせ、ごみを吸い上げた。手作業で空気ボンベを使わないほうが動きやすく、隅々まで汚れが取れるという。職員は「きれいなプールを楽しんでほしい」と話し、黙々と作業に励んでいる。(佐々木 司)