函館地方気象台によると、台風7号は4日午後3時に温帯低気圧に変わり日本海を北東に進み、5日朝には津軽海峡付近に近づく見込み。この影響で渡島・桧山地方では、4日夜遅くから5日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴い激しい雨が降り、大雨となる恐れがある。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高波に警戒を呼び掛けている。
同気象台は4日午後7時4分、渡島、桧山地方で大雨警報を発表。函館市、長万部町、今金町は浸水害。北斗市は土砂災害・浸水害。松前町、知内町、木古内町は土砂災害。また、上ノ国町に洪水警報を発表した。
渡島、桧山地方で予想される雨量は、4日午後6時から5日同6時までの1時間で最大40ミリ。同期間の24時間で200ミリ。3日までの10日間の降水量は函館市美原で平年の約3・7倍の106ミリ、上ノ国町石崎で同約5倍の119・5ミリ、江差で同約4・6倍の128・5ミリなど多くなっている。
5日の波の高さは、渡島西部と桧山地方で6メートルでうねりを伴う。
警戒が必要な地域と期間は次の通り。
▽低い土地の浸水(4日夜遅くから5日昼前にかけて)=渡島の北部・東部と桧山北部
▽土砂災害(5日明け方から同日昼過ぎにかけて)=渡島の東部と西部、桧山南部
▽河川の増水、氾濫(同)=渡島の東部と西部、桧山の北部と南部
▽高波(5日明け方から同日昼前にかけて)=渡島西部と桧山地方