• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    豪華客船「シーボーン・オデッセイ」函館港に初入港
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 4/19
    函新ウイークリーレビュー
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

断層の地下構造探る調査開始 東大地震研

 東京大学地震研究所は8日、江差町から七飯町まで54キロにわたって、地下にある断層の形状などを明らかにする調査を始めた。観測データから断層の三次元モデルを作り、断層型地震による津波高や揺れの強さをより正確に予測した上で、将来的には自治体ごとの防災対策に役立ててもらうのが狙いだ。
 文部科学省の「日本海地震・津波調査プロジェクト」の一環で、道内では昨年度、石狩川河口~夕張市で実施。地下に向けて人工的に振動を起こし、断層などにぶつかって反射・屈折した波を地上の地震計で観測して、地下の構造を探る。
 渡島半島には、七飯町から函館湾西部まで南北に延びる「函館平野西縁断層帯」が存在するが、同研究所の佐藤比呂志教授は「実際に地震が発生する地下10数キロでの断層の傾きなどのデータが不足していて、正確な地震予測ができない」とする。また、地下に隠れた伏在断層の発見、揺れを増幅する土砂の厚さも観測するという。
 同研究所は8日、厚沢部町内の国道227号で振動を起こす「バイブロサイス車」と呼ばれる車両や計測機器を報道陣に公開した。バイブロサイス車は地面に押し付けた鉄板を油圧で震わせる。10~150メートルごとに止まって振動を地下に伝えて移動を繰り返す。
 七飯町まで渡島半島を横断する調査を終えた後、上磯ダム公園(北斗市)付近の8キロでも調査。19日までに2区間計62キロ、1900カ所で反射・屈折した振動を観測する。
 佐藤教授は、東日本大震災の前に内陸や日本海側で地震が起こったことに触れ、「今後巨大地震の恐れがある千島沖と、道内の断層との関連も明らかにできれば」と話していた。
 同研究所の調査と並行し、海洋研究開発機構は奥尻島沖で海底下の調査を実施している。結果は来年5月の日本地球惑星連合の学会で発表する予定。(深津慶太)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 遺愛6連覇、函工4連覇 バドミントン高体連春季大会
      2. 函館港に初入港 豪華客船「シーボーン・オデッセイ」
      3. 不同意わいせつ容疑 八雲の70代男性逮捕
      4. 28日にスプリングコンサート 道南23団体出演
      5. 道南ものがたりジャーニーラン、8月に道内初開催
      6. 日吉町で住宅火災
      7. 函館でサクラ満開 過去3番目タイの速さ
      8. 五島軒、新業態のカフェ27日に営業開始 本店1階ロビー アフタヌーンティーなど
      9. 秋移転の高橋病院 地域での取り組み紹介
      10. ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月25日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト