プリンセス・クルーズ社(米)の豪華客船「ゴールデン・プリンセス」(10万8865トン)が4日、函館港に初寄港した。午前7時ごろ港町埠頭(ふとう)に着岸すると乗客が次々と降り立ち、サクラが見頃を迎えた市内にバスやタクシーで繰り出した。
同船は全長約290メートルで、客室数は1318室。約2600人が乗船し、4月27日に横浜を出発。大阪や釜山(韓国)などを経て函館を訪れた。同社のクルーズ船が函館に寄港するのは「サン・プリンセス」、「ダイヤモンド・プリンセス」などに続いて4隻目。
船内での歓迎セレモニーで、片岡格副市長は「初寄港を楽しみにしていた。ゴールデン・プリンセスを迎えて大変うれしく誇りに思う」とあいさつ。記念の盾などを受け取ったアルド・トラベルソ船長は「プリンセス・クルーズ社と函館は強い絆で結ばれており、今後もこの関係が続くことを期待している」と述べた。
同船は同日夜、次の寄港地の室蘭に向けて函館を出航した。(山田大輔)