道南の多くの神社で7日、正月のしめ飾りなどを焼く「どんど焼き」(焼納祭)が行われた。函館八幡宮(川見順春宮司)では参拝者が勢いよく燃える炎に手を合わせ、煙を頭にかけて無病息災を祈った。
どんど焼きは全国的に小正月の1月15日に開かれるが、道南では「松の内」の最終日の7日に行う。同八幡宮では灰が周辺に飛ばないように設けた「忌床(いみどこ)」の中に竹製の熊手を並べ、金属やプラスチックを外した松飾りなどを山積みし祭礼を行った。神職が祝詞を上げた後、この日の朝に拝殿で取られた忌火(いみび)を破魔矢(はまや)に移し、火が付けられた。
市内松風町の主婦新谷美津子さん(61)は「昨年、病を患ったが無事に治った。家族一層の健康を祈りました」と話していた。(山崎純一)