【大間】青森県大間町で16日、電源開発(東京)が建設を進める大間原発への反対集会が、原発に隣接する民有地で行われた。国と電源開発を相手取り、建設・運転差し止めを求める訴訟を函館地裁に起こしている函館の市民団体「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表は、参加者250人(主催者発表)を前に、判決の内容によっては高裁への控訴も視野に入れる考えを示した。
大間原発反対現地集会実行委の主催。2008年から毎年開き、今年で10回目を迎えた。実行委事務局長の中道雅史さんは「10年目を迎えたが、この間に大間原発の建設を中止できなかったことは残念。中止や差し止めの判決には地域住民の運動の裏付けが必要なので、一層広がりを持ったつながりで裁判を支えていこう」と述べた。
道南からは、大間原発訴訟の会などから約30人が現地入りし、提訴から7年を経て今年6月に結審したことを説明。判決日時は未定だが、竹田代表は「大間の地を核で汚したくない。子どもたちに危険な負の遺産も残したくない一心で、活動してきた。裁判は負けるはずがないと確信しているが、最後の最後まで分からないので(高裁への)控訴も視野に入れて多くの反対の声を力に今後も頑張っていく」と声を張った。(田中陽介、半澤孝平)