【七飯】ななえ手打ち蕎麦(そば)愛好会(溝江秀次会長、24人)の会員10人が、全麺協認定素人そば打ち段位認定会(4月8、9日、せたな町)で段位を取得した。初段、2段とも5人ずつが合格し、メンバーは喜びをかみしている。
素人は初段から五段まで段位がある。認定会は水回し、こね・練り、のし、切りの4工程に分け、準備、片づけ、衛生面を含め総合的に審査される。段位ごとに最優秀賞1人、優秀賞2人、特別賞1人が選ばれる。
今回、初段の最優秀賞に輝いた横山幸子さん(57)=七飯町大川3=は昨年6月に愛好会へ入会。「先輩たちの指導のおかげ。もっとおいしいそばを作り、周りの人たちを喜ばせたい」と笑顔を見せる。また、二段の優秀賞を取った牧野隆史さん(67)=同町本町5=は「平常心を心掛けて取り組んだ結果」と静かに喜ぶ。二段の特別賞を射止めた中谷隆子さん(75)=同町大中山2=は、そば打ちに対する姿勢や熱意が認められ「そば好きの夫においしいそばを食べさせたい一心で頑張ってきた。三段取得を目指す」と意気込む。
同会は2014年4月に設立。活動1年目は初段4人、2年目は三段3人、二段4人、初段5人、3年目の今回は10人と毎年大量有段者を出している。
溝江さん(65)ら四段を持つ4人の指導を受けてメンバーはめきめき上達。溝江さんは「うれしいの一言。みんなが一生懸命練習した成果が出た」と話す。
毎年9月に道立青少年体験活動支援施設「ネイパル森」でそば打ち合宿を行うほか、函館の児童養護施設や七飯の町内会でのそば打ち体験ボランィアを通じ、メンバーが腕を磨いている。
定例会は毎月第1、3日曜の午前9時~午後2時、七飯町文化センターで。夜間の部として第2、4水曜の午後6時~同8時も開講。新規会員を募集している。問い合わせは会長代行の西村信雄さん(090・6261・4949)へ。(山崎大和)