函館市の陣川あさひ町会(西川孝一会長)と公立はこだて未来大(片桐恭弘学長)は、町会活動を支援するアプリケーション「じぷり」の開発を進めている。ほぼ完成し、4月29日には同町会の定期総会終了後、学生3人が会員に出来栄えを報告した。
昨年5月から、学部3年次の必修科目「プロジェクト学習」の一環として町会と連携して取り組んでいる。スマートフォン(スマホ)で無料アプリをダウンロードし、開催予定のイベント情報を得られる上、参加申し込みができる。災害やごみ、イベントの雨天時連絡など町会からのお知らせとしても活用できる。
ただ、ロック画面への通知など一部機能が未完成で、現在は開発者以外の一般ユーザーが使えない課題があり、2016年度のメンバーが鋭意、解決に向けた作業に励んでいる。アプリは7月にもアップストア、プレイストアからリリース予定。
メンバーは5人で、この日は4年の永井陽太さん(21)、伊藤泰斗さん(同)、横山新さん(同)、指導する南部美砂子准教授(認知科学)が、町会館を訪れた。リーダーの永井さんは「プロジェクトマネジメント(まとめ役)を経験でき、町会役員とのやり取りを通じ社会とのつながりができたのが成果」と話していた。(山崎大和)