昨年11月から冬季通行止めとなっていた函館山登山道(道道立待岬函館停車場線、3・6キロ)が14日午前11時に開通した。あいにくの雨となったが、登山口ゲート前には開通を心待ちにしていた市民や観光客の車約10台が列を作り、春の函館山を満喫した。
先頭に並んだのは8年連続で函館市富岡町3、パート従業員の江口光一さん(61)。「あいにくの天気だが、春の息吹をを感じられるのが魅力。徒歩で登山する時にヤマザクラを見るのが楽しみ」と話していた。
また、開通前には函館西署や市市民部交通安全課など計10人が、春の交通安全運動の一環として啓発活動を実施。シートベルト着用などを呼び掛ける旗の波運動のほか、キーホルダー型の夜光反射材や観光客の運転手向けに市電の軌道付近での交通マナーが書かれたチラシを配布し、安全運転を訴えた。
同区間は17日まで終日通行可能。混雑防止のため18日~9月30日の午後5時~同10時、10月1日~11月9日の同4時~同9時はマイカー、レンタカーは通行禁止。11月10日午前11時に冬季閉鎖する予定。(中島遼泰郎)