函館デザイン協議会(佐賀吉憲会長、会員38個人・企業)の第31回会員作品展が13日、函館市地域交流まちづくりセンター2階多目的ホールで始まった。多彩な展示で情報発信に欠かせないデザインの奥深さを伝えている。17日まで。
デザインや会員の仕事に興味を深めてもらおうと毎年この時期に開催。佐賀会長は「来場者に仕事を見てもらうことで会員の自己研さんになる」と話す。マイワークス2024では建築やパッケージ、ウェブ、広告などで平面や立体を手掛ける会員の仕事を紹介。ポスター展は今展で使用するデザインを募集した際の8作品を、デザインを基にしたタペストリーと共に展示。回数の「31」や企画展の内容を多彩な色や文字、レイアウトで表現。ポスター裏には制作意図が書かれ、実用性を検討した過程を紹介している。
企画展は実行委の掛端秀行委員長、小林紀久子副委員長を中心に企画した「名探偵〇〇展」。フランス在住、趣味は散歩と読書、石川啄木の作品を好み函館好きになったなどの設定で会員が自由に制作した。
各コーナーでは来場者のお気に入りを投票することができ、佐賀会長は「作品を評価していただくことでデザインに関心を持つ機会にしてもらい、協議会として磨きがかかる」と一票を呼び掛けている。
このほか同協議会の活動の様子や、今年から始めたデザインの学校の紹介や生徒の作品も展示している。(山崎純一)