札幌管区気象台は12日、駒ケ岳(1131メートル)で、山頂火口原の活動がやや活発化が増加していると発表した。火山性微動は観測されていない。噴火警戒レベルは最も低い「1」の「活火山であることに留意」を継続しているが、今後の火山活動推移に注意が必要としている。
駒ケ岳では昨年12月、山頂火口原浅部を震源とし、低周波地震を主とした地震活動が31回あった。1カ月に30回以上は1990年4月の61回以来。1月は11日までに11回(速報値)。
噴火警戒レベルの指標は火山活動の状況に応じて、「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民などの「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する。レベル1は火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生する可能性があるため、地元自治体などの指示に従い、危険な地域に立ち入らないことを呼び掛けている。
12日の発表で、駒ケ岳のほか恵山(618メートル)もレベル1としている。