正月飾りや古いお札などの感謝を込めてたき上げる「どんど焼き」が7日、道南の多くの寺社で行われた。函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)では、神事に市民らが集まり、勢いよく燃える炎に向かい手を合わせ、今年1年の無病息災や家内安全などを祈った。
どんど焼きは全国的に「小正月」の15日に開かれるが、道南は「松の内」最終日の7日に行う。同八幡宮では、灰が飛び散らないように設けた「忌床(いみどこ)」に、参拝者が持ち寄ったお守りや松飾りなどが積まれ、神事が行われた。神職が祝詞をあげ、参拝者代表が玉串をささげた後、朝に拝殿で取られた忌火(いみび)を破魔矢(はまや)に移し、火が付けられた。
竹の熊手が「パン」と音を立てる中、煙を頭に浴びようとする参拝客も見られた。帰省中という市内本町の主婦、滝沢里沙さん(33)は「新年早々大変なことが続いているので、笑顔で暮らせる日が続いてほしいと願った」と話していた。(山崎純一)