国の特別史跡・五稜郭跡の冬を彩る「五稜星(ほし)の夢イルミネーション」(実行委主催)に向けた電球設置作業が23日、五稜郭公園で行われ、12月1日のイベント開幕に向けて準備を整えた。
周辺の1・8キロをライトアップし、五稜郭の星の形を浮かび上がらせる。1989年に始まり、冬の函館観光の目玉の一つとして定着している。この日は実行委(柏倉光一会長)のメンバー11人が外堀の外周に電球約600球を取り付け、正門横の植え込みに電飾を施して、1時間半ほどで作業を終えた。内周は業者が取り付け済みだという。
昨年からは一辺ずつ点灯して星形を完成させる「五稜の点滅」の趣向を取り入れ、好評を得た。実行委事務局の野寺正樹さん(70)は「市民や企業の協賛金や広告には感謝している。今年も多くの観光客に喜んでもらいたいし、市民の皆さんにも足を運んでほしい」とPRしている。
イベントは来年2月29日まで開催。日没から午後7時まで点灯し、12月2日には午後5時15分から記念花火を打ち上げる。協賛金を寄せた人には、五稜郭タワー無料搭乗券を兼ねた招待はがきを進呈する。(神部 造)